子ども理解が深まれば・・

先日、小学校の先生の相談を受けました。
勉強ができ、頭は良いと思う子どもが、「片づけ」がまったくできないことに関する相談でした。
話を聞くと、ADHDアスペルガー症候群といわれるような発達障害がありそうでした。
そこで、脳には、単独的に処理する機能と統合的に処理する機能があるという持論をもとに、問題なる言動をなぜとってしまうのかを説明しました。もちろん、一つの見方であることをことわった上でです。
すると、「片づけができない」こと以外にも、気になっていた言動がすべて当てはまり、先生は私の話に納得されていました。そして、「黒板に、スケジュール表みたいなものを書いたとき、いつもよりスムーズに動けたのは、そのようなことだったのですね。」と、発達障害がある子どもたちに有効なスキルに自ら気づかれていました。
「脳に何らかの要因による機能不全がある」と、発達障害の原因について説明されます。でも、どのような不全なのかを説明している文献等は多くありません。また、あっても、理解するためには医学的な知識等が必要になります。
どのような不全なのかという理解が深まれば、現場はもっと頑張れると思います。そのような思いを込めて、3冊の本を書きました。