Bさんに話したこと

Bさんはイケメンのホテルマンです。いろいろな失敗をして、ほぼ毎日といった感じで、支配人からお説教されているがどうしたらよいのだろうという相談を受けました。特に、忙しいときに、頭がパニックになり、失敗することが多いそうです。
私が著書の中で、「もうひとつの発達障害」と表現しているタイプのようです。
そこで、著書にも書いたことですが、今のパソコンと一世代前のパソコンという話をしました。
他の人(今のパソコン)がやれることは何でもできるが、あなた(一世代前のパソコン)は、一つ一つに時間がかかるという話です。そして、一度に多量の処理をしようとすると、フリーズしてしまうこともあると話しました。
Bさんは納得して私の話を聞き、転職を真剣に考え始めたようです。
もうしばらくサポートしていこうと思っています。

講演内容について

Bさんに説明したことを書こうと思っていましたが、講演内容を知りたいというご意見があり、参加者から感想をいただいたので、今日はそれをいくつか紹介します。
●今回のお話のなかに、「脳の働きの違い」がありましたが、とても分かりやすい説明で、そうなんだなぁと実感するところが多々ありました。普段つい余裕をもてなくなると、子どもに対して、言葉で(口で)言って聞かせようとしますが、そういうときこそ、うまくいかないことが多いですね。大人の思考が通用すると思うのがそもそもの間違いだと改めて勉強になりました。
●小学生二人の男の子がいます。「片付けない」、「いくら言っても宿題をしない」、「怒っても返事だけ」など、いつも私一人でイライラしているだけの毎日です。今回の講演を聞いて、心がとても軽くなったような気がします。
●いろいろなタイプの脳があることを初めて知りました。子どもだけでなく、主人への態度も良いほうへ変えられそうです。ありがとうございました。
●「子どもは小さな大人ではない」その通りだと反省しました。理屈ばかりを言葉で押し付けていても、分かってもらえないのは「脳の違い」だと思うことができれば、私自身の思い込みを子どもに押し付けずに、子どもなりの考え方を受け入れることができるのではと思いました。子どもそれぞれの性格に合った子育て法を考えていこうと思います。とても勉強になる講演会でした。参加させていただいてとても良かったです。
このような感想をいただいた講演でした。

説明したこと その2

Aさんには、先の説明に続けて、
あなたの思考のあり様を考えると、臨機応変に対応する仕事より、「毎日、毎日、同じことを、同じように繰り返すような仕事」の方がよいと思います。そうすれば、半年先、一年先には、上司に怒られずに仕事をこなせるようになるでしょう。と説明しました。
数日後、助言どおりにしたという報告をしてくれました。
悪く言えば、多動や衝動的行動ともとれる決断の早さですが、それがAさんなのだと思いました。そして、助言の持つ重みを改めて思い知らされました。
Aさんが見つけた、毎日、毎日、同じことを、同じように繰り返すような仕事がうまくいくことを願っています。
次回は、Bさんにした説明について報告したいと思います。

説明したこと その1

三人の方への説明はそれぞれで違います。
まず、Aさんにした内容を書いてみます。
Aさんは、お客商売の仕事をしていますが、毎日、いろいろな失敗をして、上司に怒られています。
怒られすぎて、職場に行くのがだんだん嫌になってきたそうです。
今の時代に小学生なら、ADHDアスペルガー症候群とでも言われるような人です。
私は、「あなたは、欧米人のような脳をもっていると思います。欧米人みたいな脳とは、ある課題を解決するときに、関係のない情報を加味しないような脳です。ただ、あなたが関係のない情報と思っていることを、周りの人たちは加味して考えています。ですから、あなたが出した答と上司の出した答、あるいは、お客様が求める答が違うのです。そして、お客相手の仕事は、関係のないと思われるさまざまな情報を加味して考えないと、臨機応変な対応ができません。つまり、今の仕事は、あなたに合っていないと思います。」そのような説明をしました。(つづく・・・)

相談に追われています。

この一週間、立て続けに三人の成人の発達障害の方から相談を受けました。
就職問題が二人、対人関係構築についての悩みが一人です。
就職問題に悩むお二人には、直接会って話をしたので、その方々の脳の有り様を説明しました。
発達障害ということでなく、一人ひとり、脳には違いがあるということで話を進めました。
あと一人の方はメールでの相談ですので、じっくり説明をしていこうと思っています。
どのように説明したのか、あるいは、するのかを、次回、簡潔にまとめてみようと思っています。